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zoom RSS TCHとは、上下の歯を "持続的に" 接触させる癖(習慣)のこと

<<   作成日時 : 2016/01/17 22:42   >>

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TCHとは、Tooth Contacting Habit(トォース・コンタクティング・ハビット)歯列接触癖の略語です。

これは、上下の歯を "持続的に" 接触させる癖(習慣)のことです。

東京医科歯科大学口腔外科講座でずっと顎関節症の研究を行っていた木野顎関節研究所の木野 孔司先生が、長年の研究の成果として、歯列接触癖を改善することで、今日まで様々な治療が施行されるも期待できる効果や改善がみられなかった顎関節症や噛み合わせの異常を劇的に改善が期待できることが分かってきました。
 上下の歯の接触と聞くと一般的にはスポーツや固いものを食べる時に行う「噛み締め」や「食い縛り」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはグッと強い力でかみ締めや食いしばりを行わなくとも、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労が生じるということで、TCHという名称が考えられました。

【TCHをしては、なにがいけないの?】
個人差はありますが、上下の歯は何もしていない時は接触しておらず、常に離れており、会話や食事をする際に接触する時間を含めても、上下の歯が接触しているのは、1日の内でたったの20分くらいが正常だと言われています。

上下の歯の接触時間が長くなると、筋肉の緊張や疲労、顎の関節への負担が増え、さらに就寝中に接触時間が長くなることが多いことが分かっており、起床時に、顎の疲労感、歯の違和感、口が開きにくいなどの症状や顎の関節が鳴り、口が開かなくなる顎関節症、その他の様々な不定愁訴に関わっている可能性が考えられています。

【TCHと歯軋り】
これまでに、歯軋り対策としては主に、マウスピースの装着や咬合調整、噛み合わせに合わせた補綴治療(全顎にわたって冠などを装着する)が行われたことが多かったのですが、いずれも歯軋りを止めることができるという決定的なエビデンスは無く、さらには後戻りできない問題が発生する可能性もあります。

以上のように決定的な対策が無い歯軋りではあったのですが、寝ている間にはコントロールが難しいという欠点もあるものの、実は日中のTCHを軽減させることで就寝中の歯ぎしりも軽減され、顎関節症や様々な不定愁訴が大幅に軽減する可能性が考えられてきています。
TCHを改善することが出来れば完全に歯軋りや顎関節症、変な噛み合わせが治るという確固たる証拠はまだ得られていませんし、ある程度の噛み合わせの治療の必要性を持った患者さんもいらっしゃることも歯科医師は気付いていると思いますが、TCHの改善のために特殊な器具を装着したり、歯を削ったりする必要がありませんので、試してみる価値があると思います。
 それからでも他の治療法を模索するのも遅くはありません。
【具体的なTCHの改善法】
1. 動機付け
TCHを治そうとする気持ちを高め、次の具体的行動トレーニングを行いやすくする。
2. 習慣是正行動
歯が接触していることに気付かせる張り紙をしておいて、歯の接触に気付いたら脱力して歯を離す。そして、この行動を繰り返す。
3. 逆転行動の促進 
張り紙を見なくとも自然に歯の接触に気付くようになり、更にこの行動が進むに連れて気付く前に歯を離すようになっていく。
TCHは無意識に生じることが多いのが特徴です。
例えば、長時間パソコンをしている時や同じ動作を繰り返している時、体があまり動いていない時などに起こりやすいので、テレビやパソコンの隅に、「上下の歯が噛み合わせない」と張り紙をしたり、恥ずかしかったら何らかのシールや写真などの目印を貼っておき、それを 見たら上下の歯が接触していないかどうかを確認し、もし接触していたら離すということを繰り返すという方法があります。
しかし、TCHを意識しすぎるとそれがかえって疲労感に苛まれてしまうことがありますので、まずは気楽にはじめてもらうのがいいのではないかと思います。
そして、起きている間中TCHだけを意識して生活するのではなく、張り紙などのリマインダーを見たりTCHにふと気づいた時に歯を離すようにすることが推奨されています。
また、あいざわ歯科クリニックではTCHの改善指導のために、舌の位置や唇を閉じて上下の歯の噛み合わないように良いポジションの指導やリマインダーの指導を行っています。今後当院のような歯科医院も増えてくると思いますので、そういった医院を受診してみることがお勧めです。

【TCHがあっても、すぐに、すべてが問題につながるとはいえません】
TCHがあったとしても問題が出ないケースも多くあります。
特に問題が出なければTCHはただの「癖」ですので、特に気にする必要はありませんが、長期に及ぶに連れて歯が擦り減ってしまうのも事実です。
また、少数例と思われるが精神的問題のある場合には是正されないこともあるという報告もあります。

当院でも良く受診される方の中には、起床時の重い顎の疲労感や食い縛りが原因と思われる肩こりなどの不定愁訴にTCHが影響している可能性がある場合もありますので、そういった症状に悩まされている時は、歯を削ったりマウスピースを装着したりする前に、TCHの改善に取り組んでみる価値はあるのでは思います。

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